コラボと豪雨と大ヤマメ乱舞

2013年08月20日 02:13

 
お盆前の連続コラボ。






お盆と言う名の地獄の前に、心をリフレッシュ。

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先週末から始まったお盆の帰省。
有難いことにお店は連日満席で大繁盛。
身体は重く、節々に痛みが走り、久々に仕事で筋肉痛に。笑

お盆期間も終わり、やっとブログに手をつけることができました。


毎年お盆期間中はお店の事も考えなるべく釣りに行かないようにしています。
(結局行きましたけど・・・。笑)


今回の釣行はお盆前の連続コラボです。
1度でいいから長期連休を味わってみたい・・・・・・・。笑


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先週の中頃、神奈川から地元秋田へ帰省されたゆんさんとのコラボ。
秋田に住んでいた頃は渓流釣りをした事は無く、神奈川へ住んでから釣りを始めたとの事。
お誘いを頂き、以前から予定を立てていましたが中々時間が合わず・・・・・・。
やっとこの日時間が合い、秋田の渓を案内する事が出来ました。


朝方に待ち合わせし、お目当ての渓へ向かいます。





チョイスしたのは、県外アングラーさんとのコラボの際にいつも案内する渓。
ダイナミックな渓相と豊かなポイントが自慢のこの沢。
遡行も入退渓も容易なので、案内するには持ってこいな川なのです。

超人気河川なので魚がスレているという難点がありますが。笑





この日も渋い反応が暫し続きます。
そんな中ゆんさんがスプーンにルアーをチェンジし、イワナをゲット!



お見事です!
スプーンが有効な場面って結構ありますからね!
私は中々使いませんが、勉強になりました。



~I's wood work's 水無月50s~

私も何とか写真に収めれるイワナをゲット。笑


条件の良いポイントには必ず良い魚が居るのですが、その分散々叩かれているので反応は激渋。
小場所を探れば反応が良く数釣りは出来るのですが、大きさや数よりも、自分の中で歯車が噛み合って出る一尾が釣りたい。
この日は自分の中で歯車が噛み合わない日だったから尚更だった。




こんな事を言うと誤解されるかもしれないが、誰とコラボしたかは関係なく、基本的にコラボ釣行の際は自分の釣りは出来ないと思っているし、良い魚も中々出ないと思っている。
会話もするし、足音だって気配だって人数が増えれば相対的に魚へのプレッシャーも増える。
1人と1匹で真剣に魚と対峙した方が、確実に自分の求める釣りが出来るはず。

だけど、だからと言ってコラボが嫌いとかではない。
ご覧の通り、私はコラボ釣行が結構多い。笑
コラボにはコラボの楽しみがあるのだ。もちろん釣果と言う結果は大事だが、釣果だけでは味わえない楽しさがコラボにはある。
釣りに関する話題は勿論、釣りに全く関係ない会話。色んな話をして繋がりと言う名の輪(和)を広げていく大事さをコラボで勉強した。
1人でストイックにする釣りが一番でも、やっぱり人は皆どこかで繋がりたいのだと思う。
実際私がそうだから。


今まで人と釣りをする事がほとんど無かった。中にはそんな方もいました。
でも、一緒に釣りをしてフィーリングが合えば楽しそうにしてくれるし、別れ際には楽しかったと言ってくれる。
そこには1人では味わえない幸福感と満足感があったからだと思うんです。


だからコラボの際は、釣果は二の次。
それでいいし、それでもコラボは楽しいんです。
最初にも言いましたが誤解しないで下さいね。笑


で、前振りが長くなりましたが(笑)、ゆんさんとは正直なところ釣りのスタイルが全く違っていて、逆に狙い方も誘い方もスタイルが全く被らない。笑
案内役なのにずっと私が先行状態。汗
でもゆんさんはコラボの際は後ろで丁寧に探るのがスタイルのようで、私のコラボの中では珍しく自分の釣りができる状況。


それでも歯車の合わない自分。笑


そんな自分を1度リセットし、釣りを再構築。
ストーキング、モーション、キャスト、着水、ピックアップ、トレースコース、全て丁寧に丁寧に・・・・・・。


ここは居るだろうというコースをしつこくしつこく誘う事10投近くキャストした頃だろうか。
かけ上がりに付いていたヤマメが喰い上げバイト。





~I's wood work's 水無月50s~

泣尺の美白ヤマメ。
婚姻色を纏い秋への準備が感じられる。
退渓を目前にして、今日の釣りの答えが帰ってきたような気がした。

この後間も無く退渓し帰宅。
夜はゆんさんがお店に飲みに来てくれましたが、この日は平日なのに妙に忙しく、まともに会話もすることができませんでした。
ゆんさん、次回はゆんさん先行で、夜はゆっくり話しながら酒飲みましょう!

遠路遥々、本当にご苦労様でした。


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そしてその数日後。
この日はおまつさんとのコラボ。

某道の駅に待ち合わせしますが、到着と同時にポツポツと雨が・・・。
そしておまつさんが到着する頃にはだんだんと本降りに。笑
嵐を呼ぶ男。笑

レーダーで確認すると物凄い雨雲がこちらへ向かってくる様子。汗

おまつさんのチョイスで雨雲の直下にあるものの、前日まで水位が低く林道も近い川でギリギリまで粘る事に。
開始直後から水面が白くなるくらいの雨と近くで鳴り響く雷鳴・・・・・・。


通称「アカン雨」と「アカン雲」である。笑


その後もアカン!アカン!と連呼しながらも釣り続行。笑
この時は徐々に水位が上がってはいるものの釣りが出来る状態。濁りも無し。

そしてこのタイミングだからか活性が高い。


上空で鳴り響く雷と激しい雨への恐怖と、コンスタントに釣れる綺麗な魚に対する嬉しさが入り乱れ、何とも微妙な心境。笑




この日最大の27cmくらいのヤマメ。
デジカメを忘れておまつさんに全て撮影して貰いました。
(難儀かけました。笑)

最近防水デジカメが壊れ、訳あって防水じゃないデジカメを買って釣りにも使っているのですが、このクラスの雨だとどうにもならない事が発覚しました。汗
防水のデジカメ、早く修理しなければ。。。
ホント今年は物が壊れる年だな・・・・・・。


この川でおまつさんがまず一匹目の尺ヤマメを釣る。
(写真は送られてこなかったので無し。)


もう7時過ぎだというのに明け方のような光量の無さ。
写真はフラッシュを焚かなければいけない程。

その後徐々に川が濁り始め木の葉が頻繁に流れるように・・・・・・。
さらに水位が上がり押しも強くなってきたので即退渓。


通称「アカン水」である。笑


そして林道へと戻り途中あった橋まで5~10分位だったろうか。
橋の上から川を見るとこんな状態に・・・・・・・・・。





マジでアカン水ですこれ・・・・・・・。滝汗
そもそもこの状態で釣りしていること自体間違いですが、経験者の的確な退渓タイミングの判断がなければかなり危険でした。
ちなみにこの日秋田県に発令された「今まで経験したことの無い大雨」という警報が出たのは午前8時頃。
この時はこんな警報が出ているとは思ってもいませんでした。


車へ戻るまでの道中も近くに落ちる雷と豪雨。林道が川になり所々で小さく斜面が崩落。
そしてこんな時でも虻の猛攻。笑
車の安否が気になり足早に車へ戻ると車は無事で一安心。


その後はどこを見ても濁流のオンパレード。
ここでおまつさんの経験と読みが光る。
詳しくは書けないが、今までの経験から色んな状況を把握した上で導き出したこの読みは本当に神がかっていて真面目に感動した。


おまつ「ここ大丈夫だと思うんだけどな~」
と、現場を見ると限られた区間だけ釣りになる状況。


この頃には極悪な雨雲も過ぎ去り曇り空に。
だけど異常なまでの湿度。モンモンとしていて本当に不快。
「モン度セレクション金賞」レベルである。
(車中でおまつさんが発した絶妙に微妙なシャレなんでスルーして下さい。笑)


そしてこの場所でおまつさんは尺ヤマメを連発するのであった・・・・・・。










どれがどのサイズか自信ありませんが、確か上から32cm、34.5cm、36cm。


・・・・・・あれ?僕も同じ場所何回も何回も通して誘ってたんだけどなぁ・・・・・・。泣
これには本当にぐうの音も出ませんでした。笑
だって基本的には同じコースと言うか同じ範囲をサーチしている訳ですよ。
むしろ先に私の方が探っていた訳で・・・・・・。
それで私にはかすりもせず、おまつさんに3本も反応されたら何も言えねぇですよ。笑
色々と違うんだと思います。


悔しいけど、素直に感動しました。
これが、全てのプロセスを大事にした上で導き出された結果というか答えなんです。


あぁ~・・・・・・・、でもマジで悔しかった。笑
絶対もっともっと経験積んで上手くなってやる。笑
またモチベーションのギアが上がりました!


その後は着替えながら濃い話もしつつ、現地で別れて帰宅。
の、予定でしたが私の地元へ向かう道路が冠水の為全面通行止めになり、かなり遠回りに迂回する事に・・・・・・。汗
近道をおまつさんに案内して頂き、少しですが時間を短縮して帰ることが出来ました。
おまつさん、本当にありがとうございました。
激辛ミンティア×5粒のお陰で、事故らず帰ることが出来ました。笑



その後家に帰りニュースを見て各地の凄まじい状況に驚愕。

県北は勿論、イトウクラフトがある雫石方面も凄まじい雨量を観測し工房が大丈夫かと心配でしたが、一番凄まじい事態になっていたのは田沢湖方面。

ダムの放水パイプがS地区を走り川へと放水しているのですが、この放水パイプが走る小さな山がゴッソリと地滑りを起こし崩落。
パイプの脇の斜面が崩れた為、辛うじてパイプは崩れませんでしたが、このパイプが崩壊したらもっと凄惨な事態になっていたでしょう。
このS地区を流れる川で数回釣りをした事があり、住民の方々にも優しく声を掛けて頂いた事もあったので本当にショックでした。


一昨日の休みに田沢湖へドライブがてら心配になり現場を見てきましたが、想像以上の崩れ方に驚愕。
嫁と息子と3人で現場へ向かい合掌してきました。


恐怖は消えないと思いますが、地域の復興は勿論、1日も早く皆さんの心の傷が癒える事を祈っております。


最近頻発している豪雨。
ある程度天候を読む能力を身に着けなければ、命の危険にさらされる事もこれからは増えてくるようになると思います。
危険を感じる空や天候であれば谷深い渓谷には入らない。避難場所や退渓できそうな場所はマメに確認しておく癖を付ける。
そして危ないと思ったら、いくら釣れても釣りを中断する決断を下せる強い意志を持つ。


今回の雨で、北東北で鮎釣りを含め数名の釣り師が亡くなりました。


自分の身を守れるのは自分だけですからね。
自然の怖さを、身をもって体感した1日でした。


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一昨日と昨日と久々に2連休し、すっかりお盆の疲れも癒えました。
シーズンも残り僅か。
気合い入れてラストスパートをかけようと思います。


それでは。










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