秋色の宝石

2013年09月11日 02:57

川岸には木の葉が目立ち始め、渓に彩(いろどり)が添えられる季節。




水中で煌いた彩は正に宝石。言葉を失う美しさだった。




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さてさて、今回は3回分の釣行記が溜まっております。笑


まずは1回目。
この日はQu-maさんとの釣行。

前日に降った雨の影響で当初予定していた河川はギリギリアウトな感じ。笑

比較的釣りになりそうな支流を探して入渓。



濁りがあるものの、全然釣りになる感じ。
というかヤマメよりもイワナの雰囲気ムンムン。笑
そしてやっぱり出るのはイワナメイン。笑

基本はヤマメがメインの区間ですが、やはりこの濁りではイワナに軍配が上がる。


I's wood work's  葉月プロト

雨が降っていたので写真適当ですが、葉月でイワナを何匹かキャッチ。




Qu-maさんは38cmのイワナをキャッチする。流石!!
その後もイワナメインの状態で釣り上がり、あるポイントでの出来事。

今思えば明らかに遡上魚が付きそうなポイントだった。

最初のチェイスは完全に大イワナだと思っていた。サイズは50cm前後。
しかし2回目のチェイスで反応や追いがイワナではない事に気付く。ここで当初2人で狙っていた本流からの遡上系の可能性が濃くなった。
ルアーを蝦夷65S 1stにチェンジし、サイズアップでのアピール力の向上と深いレンジの取り易さを狙う。
とは言っても、産卵遡上で上ってきた食性の消えかかっているこのサイズの魚に狙って口を使わせたことは1度も無い。


不安を抱えながら同じコースを同じレンジで3~4投しただろうか。


ここに付いていただろうと思われるポイントから明らかに重いアタリが!
が、意外に暴れない。足元まで寄せるも流れと濁りと光量の無さで魚種が確認できない。
と思っていたら突然バッタバッタ大暴れ!
沢の規模は川幅2mあるかないかの規模。このまま走られたらちょっとマズイ!と思いネットインを試みるも、大きいし暴れるから中々入らない。汗
その時一瞬見えたのは、銀の輝きとピンクのブナ、尖った鼻先に若干見えたような気がした青。


結局ネットの上に魚体が乗ってしまい、しかもインスタネットのフレームはしなるもんだからネットの中にも落ちていかず、最終的にフックがネットに絡まりフックアウトし魚は流れにサヨウナラ・・・。
サクラでは良くある、やっちまったパターンのようですね。笑
僅か数秒の出来事、2人で絶叫。そして呆然。泣
そして何故か動揺を隠そうとしている私。笑 (頭の中はテンパりまくり。笑)


魚体をハッキリ確認していない以上、ここで浮上するのが戻りヤマメや本流育ちの大ヤマメや鱒化したヤマメの可能性。
自分の信頼するアングラーさん数名に確認するとサクラ鱒の可能性が高いとの事。
私自身も8割そう思っていた。しかし懐のある本流で育ったヤマメだったり鱒だったりしたら・・・・・・。
一瞬ブナの間に見えた青は何だったのだろうか。魚体の色?まさかのパーマーク?笑

一番苦悩するパターン。笑
妄想と想像は膨らむばかり・・・・・・。

確実なのは、今年のやらかしたランキング暫定ナンバー1の出来事だったという事。笑
イワナならここまで慌てたり動揺したりはしなかった。(多分。笑)
ヤマメ系統の魚だと分かった瞬間の動揺は完全に経験不足。
自分の未熟さと経験の浅さが悔やまれる出来事だった。


が、この時期の食性を失いつつある魚に考え狙って口を使わせたという事は、確実に次への足掛かりと自信に繋がった。
自分の釣ってみたい、幾つかの理想の魚の中の1つである遡上鱒
今回この夢が叶う寸前だっただけに本当に残念だったけど、マイナスには捉えていない。
幾つかある内の1つの理想に、確実に近づいている。
と、私は思っている。笑






その後は僅かな時間で他の支流と合流ポイント付近に入渓。
あの魚を考えると正直霞んで見えるが(笑)、27前後の良型が釣れタイムアップとなった。

Qu-maさん、一緒に悔しがってくれた事、ある意味嬉しかったです。笑
また行きましょうね!お疲れ様でした!


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そして2回目。
この日は最近釣り熱が再燃している懐かしの相方ムトー氏との釣行。
(今回は本気っぽいです。笑)

が、この日は自分の河川選択ミスで中々魚が釣れない!

最後に前回の鱒を狙って同じ区間に挑むも鱒は釣れず・・・。
最後の最後で良型のヤマメの反応が見え始めた所でタイムアップ!泣


写真もございません。笑


ムトー、大した記事に出来なくてゴメン。笑
もう1回行きましょう!お疲れ様でした!

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そして3回目。
この日はたけちゃんとのコラボ。

なんだかコラボ祭りですが、たまたまです。笑
私の30分寝坊から始まり(すいません。笑)、たけちゃんが行ってみたいと言っていた渓をチョイス。



渓は所々で秋の気配。


そして、入渓直後に早速尺イワナがお出迎え。


~I's wood work's 水無月50S~

何だか小さく見えるなぁ。
本当に尺あったのこれ?爆 (多分ありましたけどね。笑)


ちなみにこの日はインスタネットのケースのベルトループが壊れた為ネットは無し。

私はこの日狙っているヤマメのパターンに合わせて釣りを組み立て実行していたのですが、たけちゃんは丁寧に小場所も探り、コンスタントに良型を連発。



25~7cmくらいのヤマメを3~4匹は釣っていたはず。
私のこの時点でのヤマメの釣果は、尺クラスを2匹掛け損ねているだけで後はチビヤマメだけ。
内心ちょっと焦り始める。笑

居付きや本流遡上を含め数回大型の反応があったが、中々掛けることが出来ないまま魚止めの堰堤に到着。
この上からは遡上系の大物の可能性は無くなる。陸封された個体のみ。
とりあえず堰堤を巻いて、様子見で上の区間に進む事に。





たけちゃんがヤマメを釣って写真を撮っている時だったろうか。
次のポイントにキャストするとギラリと反応する影が。
その後ルアーを変え3投目でガツンとヒット!


その時水中で煌いた橙色の帯。


ネットが無いので岸にずり上げたそのヤマメは鮮やかで妖艶な色彩を身に纏っていた。







31cmの雄。
暴れてしっかり計測できなかったけど、写真見るともう少しあったかも?笑

目の後ろから尾鰭の付け根まで、側線上に鮮やかに発色した橙の婚姻色。
胸鰭、腹鰭、尾鰭に差した赤や橙。透明で透き通った黄色の胸鰭。
灰色がかった緑にクリームに白のシルキーな魚体。
目の上に差すエメラルドグリーンのアイシャドー。


銀化の欠片も見られないのは陸封されてるからこそ。
そしてサビの出て無いこの姿は、このタイミングで釣れたからこそ見れた姿。
言葉では表現できないくらいの色彩が詰まった一美(尾)だった。


ちなみにルアーはたけちゃんから買い取ったアレキサンドラ(HW)。笑
状況的にフラット系のHWが欲しかったのですが、手持ちで無かったもので。笑
人のミノー買い取ってまで釣るとかどんだけ貪欲。笑
出来れば水無月か葉月で釣りたかったですが、状況的に分が悪かったです。



リリース姿。できれば婚姻色が流れるように水に消える姿を撮りたかったけど失敗。笑



で、これから次の堰堤までテンション上げていくぞ!って時に違和感に気付く。
まず反応が薄い。そして蚊取り線香臭い。笑


遡行してすぐに嫌な予感的中。頭ハネされてました。


ルアー1人と餌2人の爺さん3人組。
先行を巡って揉めるのも面倒だし、無理と分かれば即退渓したい気分だが、林道へ抜けるには危険な崖の地帯。
もう2~300m進めば林道が近くなるので、仕方なく3人組に声を掛ける。


「邪魔はしないので、退渓点まで後ろで釣りしながら後を付いていっていいですか?」と。


すると10m程の崩落しかけている濡れた垂直に近い岩肌の崖を指差し、「そこ登って退渓すればいい。林道にそのうちぶつかるから。」とまさかの返事を返される。
そもそも頭ハネに寛容に対応したのに、このジジイは何様?笑
僕達を殺す気ですか?笑


まさかの言い分にイラッときたけど心の広い私は「まず邪魔しないから先行って!こんな所登るわけないでしょうが!」と半ギレしつつ遡行再開を促す。笑


が、チンタラチンタラ3人で釣りしてるもんだから、それはそれでイライラ。笑
結局痺れを切らし、途中で強引に斜面を登り退渓を試みる。
50~60m登っただろうか、やっと上空が開けて林道だ!と思ったら、眼下にあるのはまた谷、そしてまた斜面。笑
ただ谷のてっぺんに到達しただけだった。笑


同行者を連れてこれ以上の無理をするのは危険なので、結局登った急斜を戻り沢へ引き返すことに。
谷の下からは、大物が釣れたのか嬉しそうな歓声を上げるジジイ共の声が微かに聞こえる・・・・・・。
あ~・・・・・・・、許されるなら巨岩を3個程落としたい。爆


頭ハネされ、すんなり退渓できず、蚊に刺されまくり・・・・・・・。


本当に最悪な出来事でした。
優しい年配の方も沢山いるんですけどね~。


まぁ良いヤマメが出てからの出来事だったので良しとします。笑


たけちゃん、お疲れ様!
ルアー販売助かりました。笑
また機会があれば、渓での釣具移動販売を宜しく。笑
また行きましょ~!


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さてさて、シーズンも残り僅かですね。
私は嫁に怒られるのを覚悟でシーズンラストスパートの釣行計画を考え中。笑

ガソリン代間に合わないかも!!泣


まぁ、来年への課題は残しても悔いは残らないように、全力で残りのシーズンを過ごしたいと思います。


それでは。









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