本ヤマメの峡谷

2013年09月30日 01:25


秋田の最終日。




地元の可能性を感じた日。


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だいぶ更新が滞ってしまい、申し訳ないです。笑


溜まっている釣行が約7回。
9月の中~後半は怒涛のラストスパートをかけていたので中々更新するタイミングが無く・・・。


ですが、最初に言ってしまいますが、内容は惨敗続きです。笑
そんな惨敗続きの内容の中で出逢った本ヤマメらしき個体について今回書いていこうと思います。

そして明日月曜日が私の今季最終釣行となります。
その釣行も含めた全8回の釣行を2回に分けて更新する予定です。


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まずは単独の日。



この日は前回頭ハネされた区間がどうしても気になり、その区間へ。



I's wood work's 水無月50S I's wood work's ランディングネット

が、反応はかなり渋く、26~7㎝のヤマメが最大。
内容的には全く納得できない日だった。


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また別の日。
この日は単独の予定でしたが、相方ムトーが目的の渓の近くの川で釣りしている事が分かり合流。
ムトーは下降していた釣り熱が最近大爆発し、それはそれは凄い事に。笑



地元で有名な渓谷の唯一の未開拓区間へ突撃。
かなりアクセスが困難と予想していた区間ですが、予想は大ハズレ。笑
とてもアクセスが容易で少しガッカリ。



このヤマメはムトーの釣果、28cm。
いいヤマメ!

私はその後移動した区間で尺ヤマメが追っただけで、あとはチビヤマメのみでした。笑


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また別の日。
この日はドクターのI先生とコラボ。
I先生は来年仙台へ転勤してしまうので、もう二度とご一緒できない訳では無いのですが、秋田に住んでいる内の最後の釣行としてコラボ。



最初はイワナがコンスタントに釣れましたが、開始2~3時間後に土砂降りに。笑
と言うのも、この日は運悪く台風直撃の日。
天候がどんどん悪化するのは目に見えてたし、この川の上流部は崩落が起きていて鉄砲水の可能性があり危険。
その為、濁りと水量が増え始めたタイミングで退渓しました。

先生、凄く上手くなってました!
持ち前の探究心で、どんどんこの釣りにのめり込んでいってくださいね。笑
また御一緒出来るのを楽しみにしています!


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また別の日。
この日は秋田最終日。

最後は本ヤマメの可能性を探ってみようと思い、某渓谷へ。





林道を40分程歩き目的の沢を目指す。
この沢の魚止めの滝までは池田氏が前日に釣ったとの事なので、その区間にはあまり期待せず滝まで突き進む。


この沢は以前は沢の合流点に止めの滝があり、下からの遡上は一切寄せ付けていなかった。
が、数年前に滝が地震か何かの影響で崩落し、辛うじて次の滝まで魚が遡上可能になった。
それでもその滝で下からの遡上は阻まれている。
それ以前にある致命的な要因の為に、下流からの遡上期待値は0に限りなく近いこの川。

そして、上流域には相当昔から放流実績は無いと聞く。


あまり詳しくはこれ以上言えないが、それだけでも十分に本ヤマメの可能性が濃い。
その止めの滝の上に棲むヤマメに逢いに行くのが今回の目的。
私自身この滝を越えた事は未だ無い。





滝に到着するまではこんな感じの危険な渓相。
イワナの渓相に見えるが、釣れるのはヤマメ。


両側の断崖が崩れやすい地質なのか、比較的大きくて新しい大岩がゴロゴロしている。
小さい物は1m前後、大きい物だと3m程の大岩まである。
こんな岩が直撃したら即死確実。汗
以前入渓した時よりも崩落や落石が増え、更に渓相が険しくなったようだ。
沢を遡行と言うよりは岩登りといった方が正しいかもしれない。笑
しかもこの沢は林道も通ってないし、エスケープゾーンも少なく、更には獣道が出来るような緩やかな斜面も無い。

タイトル通りの峡谷に近いV字渓谷の沢なのである。



止めの滝に到着すると、以前は無かったロープがあった。
ロープ無しでは登れない岩肌を登り、更に滝の上を目指す。
滝の上は比較的穏やかな渓相。

薄暗く陽の当たらない小さな小さなポイントでこのヤマメは姿を見せてくれた。






林道もない険しい沢の、止めの滝上に棲む本ヤマメの可能性が濃厚な個体。
普通のヤマメとの違いは一目瞭然だろう。

背鰭、尾鰭、背中、パーマークが蒼(あお)すぎるほど蒼いのだ。
そして驚いたのが目の上のアイシャドー。
エメラルドグリーンのシャドーを浮かべた個体は珍しくない。
(珍しくないけどシャドーの入ったヤマメは大好き。笑)

しかしこのヤマメはシャドーも蒼いのである。
こんなヤマメを見たのは初めて。


紅ヤマメはもう有名なネーミングであるが、私はこのヤマメを「蒼ヤマメ」と名付けようと思う。笑


笑←とか書いてるけど、真面目に本ヤマメの血統を感じずにはいられない個体だった。
結局のところ憶測であってハッキリと言い切ることは出来ない。
それでも、こんなヤマメがひっそりと命を繋ぐ場所が残っていることに、そして力強く生き抜くヤマメが居る事に感動し感謝した。


その後は別の沢で35cmはあるヤマメをバラシ。泣
このサイズは、この川ではあまりにもトロフィー過ぎるサイズ。汗
下から湧き上がる流れを通過した時にバイトさせてしまい、しっかりアワセが決まらなかった。
この流れを知っていながら、その手前で口を使わせる事の出来なかった自分のミスだった。


でも、サイズでは見出せない価値あるヤマメに出逢えた。
それだけでも今シーズンの閉幕を飾るには十分だったと思っている。


帰り道、ふと車を止め山々を眺める。
心地よい秋風に吹かれ、揺れる稲穂を見つめながら、秋田のシーズン閉幕を噛み締めた。





寂しさと来季へ繋がる想い。
自分にとってこの釣りがどれだけ重くて大切なものであるのかを再認識した。

シーズンは閉幕したというのに、心の底に湧き上がる熱い想い。
年を重ねる事に衰退するどころか、更に燃え上がっていく情熱。
そんな想いを抱きながら、また車を走らせたのだった。



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さて今日の釣行を含めた残り4回は、次の更新でまたまとめて書きたいと思います。

今日は岩手最終日。
前日日曜のプレッシャーに晴れ続きと条件は悪いですが、最後まで悪足掻きしてきたいと思います。


それと、I's wood work'sのHP製作が進み、商品紹介の他にルアーのオーダーフォームも出来上がりました。
今まで私のブログのメッセージから注文をして頂いた方も、これから御購入をお考えの方も、今後はHPの方から御注文頂けますので宜しくお願いします。

今ならステッカーも付いてきますよ!笑

I's wood work's HPは当ブログのお気に入り欄上部にございます。
是非ご覧になって下さい。


それでは。











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