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2013年07月22日

増水の傷跡と恵み

先々週末から降り続いた、恵み(過ぎた)の雨。


増水の傷跡と恵み


荒々しい流れの中で、雨の恩恵を受ける。


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先々週から降り続いた雨で、東北地方、特に秋田と山形はかなり雨が降ったようで、乾いていた山は保水してもう満タン状態。
某メーカーHPにも書いていましたが、山が水を含んでアップアップ状態なので、降ったら降った分川に流れる感じが続いています。

1日2日の雨ならあっという間に水が引きますが、流石にこれだけの量が降り続くと、本流なんかは来週明けになっても出来るかどうかといった感じです。
必然的に支流の支流や枝沢に逃げる事になるわけですが、最近本流開拓をしてばかりだったので、久々の支流、沢釣行にテンションが上がります。



この日はQu-maさんとのコラボ。
以前から行こう行こうと話していましたが中々タイミングが合わず、この日やっと御一緒出来る事に。

この日も前日まで雨。
私の未熟な部分の1つとして、こういった大増水の時に釣りになる川を選ぶ能力が乏しいという点があります。
仕事が夜からという利点を生かし、用事がなければ月~土の中で釣行日を自由に選ぶことが出来る私。
今までも釣行日が大増水の日だったら、「水引いたタイミングで行こう」とその日の釣行を延期したりしていました。


平日選び放題の利点が仇となり、こういった状況で引き出しが少ないという結果になってしまったのです。

その為、川選びの殆どをQu-maさん任せに。笑
今回の水系はQu-maさんは詳しくないようだったので、比較的水の引きが早い沢を私が選び、Qu-maさんが地図で地形を見て、もっと釣りになる支流を選ぶといった感じ。

地形、傾斜、支流の数。様々な要因を吟味し沢を選ぶ。本当に勉強になりました。


沢の上流を目指し林道を走る2台。
私が先頭で悪路を進む・・・・・・・・・・・と、突如目の前に深い溝が!!
連日の雨で流れ出した沢水が溝を深くしたのでしょうか・・・。
あっ!と思ったときにはもう遅い。


ジムニーが今まで繰り出した事のないようなジャンプをする。笑
天井に頭頂部をぶつけ、体内の臓器が一瞬上半身に浮き上がったかのような衝撃。
車内のロッドや小物が飛び散る。


これはマズイといったん停車し車内を確認。あれ・・・・・ロッドが短い・・・・・。


増水の傷跡と恵み

おっおっおっ・・・・折れて$&"#&'(&%%#$!!(錯乱状態。笑)
しかも色んな意味で痛い場所が・・・・・。

なるべく冷静さを保とうとしましたが、内心泣きたい気分・・・。
これにはQu-maさんも困惑。笑

とりあえずULがあったので、現実逃避する為に気持ちを切り替えて入渓。笑


しかし、ULXに慣れてから久々にULを使うとキャストが決まらない。笑
あらぬ方向に飛ぶ事もしばしば。
ロッドに助けられている事を痛いほど実感しました。笑


増水の傷跡と恵み


水位はやや高く押しが強い流れ。
打てるスポットは限られてくるけど、その分探れるポイントでは大体反応がある。


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's   水無月50s~

増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~

イワナに、うっすらと桃色を纏ったヤマメ。
黒点がうっすら桃色になっているのが印象的。

途中水面を割る正体不明の良型が現れたが、掛けることが出来ず・・・。
しかし、ここぞというポイントで、今日イチで綺麗なヤマメが現れてくれた。


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~

背中から腹部、頬まで埋め尽くされたパーマーク。
そして今時期でも残る紅。もはや婚姻色の名残ではないような気がする。

地質か、餌の質か、パーマークの他に紅で縄張りを主張しているのか。
いずれにせよ、沢のヤマメは個性的で美しく面白い。
それぞれが思う魚の理想像ってあるけど、私はやっぱりこういったタイプが好みです。


増水の傷跡と恵み

Qu-maさんは想像通りの凄腕で、キャストの精度は勿論、流れを読み、インジェクションで押しの強い流れをしっかり攻略し魚を釣る。
ホント、見ていて勉強になりました。


この日は予約のお客様のコース料理に出す分の魚をキープ。
人数分が釣れて良かった。笑
Qu-maさんのおかげです。ありがとうございました。笑


その後は時間になり私は一足先に帰宅。Qu-maさんはその後も続行し、いい魚を釣っておりました。
詳しくはQu-maさんのブログをチェック!

今回は微妙なテンションでの釣りでしたが(笑)、次回は帰ってきたULXと共に、ハイテンションで楽しみましょうね!
Qu-maさん、また御一緒しましょう!お疲れ様でした!


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そして数日後。

この日は寝坊してしまい、当初予定していた河川を変更し別の河川へ。
橋から川を見ると、水量は多いけど何とかなりそうな感じ。

増水の傷跡と恵み


Qu-maさんとの釣行では動揺していて思いつかなかったが、生きていたULXのティップ側をULのブランクに付ければ多少フィーリングが合わなくてもULXに近い感じになるんじゃないかという事に気付く。笑
翌日修理に出す予定だったので、この日は修理前に雨の恩恵を楽しもうとEXC510UL+ULXで挑む事に。笑


実際振ってみるとほぼ違和感無し。笑


キャストもULXの時と同じレベルまで戻り、バシバシ決まる!
それに加えて増水後なもんだから、良い魚も出る!


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~



大きい方は26cmくらい?
改めて写真で見ると、そっくりな2匹。笑


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~

増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~


押しはかなり強いけど、しっかり流れを探れればかなり良い反応。

そして、こんな押しの強い流れでこそ本当の威力を発揮するのが水無月なんですね!
アップクロス~ダウンの釣りでミノーが流れに入った時も、浮き上がらず姿勢も崩れる事無くしっかりとレンジをキープしながら押しの強い表層の下を泳ぎ、尚且つ水を噛んでしっかり動きます。


増水の傷跡と恵み

この日は、遡行は勿論対岸へ渡るにも一苦労。
比較的流れの緩い淵のカケアガリ部分でも真っ直ぐ対岸へ渡るのは不可能だったので、2~3回は下流へ向かって泳ぎながら川を渡りました。笑
1回浸水したらどうでも良くなりました。笑

それぐらいの流れでも、水無月はしっかりアピール出来ます。


増水の傷跡と恵み

タップリと水を含んだ森達。
もうお腹一杯って聞こえてきそう。笑


そして訪れたあるポイント。
轟々と流れが暴れる落ち込みの白泡の奥に出来た直径50cm程のスポット。
この白泡の下はそれなりに深さがあり、尚且つ対岸に流れがぶつかっていて、良いポイントだったよな・・・。

流れが強すぎてスルーするところでしたが、白泡の奥に出来たスポットへクロスで水無月を着水させ白泡の下へ潜らせると、ズン!とバイト!
釣れた魚はまさに増水の恩恵。


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~


31㎝に若干満たないくらいの尺ヤマメ。
この写真の撮影後、岸に打ち寄せた激流の波と共に帰還されました。笑

今年は良いヤマメが釣れた時に限って、撮影時に逃げられる。笑
この写真は何だか迫力が伝わらない。
鼻先隠れてるし、水飛沫がレンズに付いて曇ってるし、尾鰭も見えないし。笑

でも良いヤマメだった!



そして、増水の恩恵とは言いつつも、激戦河川の尺ヤマメは激流の白泡の下で身を潜めていたんだなと、私は解釈しました。
高活性だからって気を抜くと数釣りだけで終わってしまう。
いい勉強になりました。


増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~

増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~

増水の傷跡と恵み
~I's wood work's  水無月50s~


その後は20匹弱と数も出つつ、体高のある良いヤマメも釣れ、約2㎞程釣り上がったところで退渓し終了。
心地よい疲労感の中帰宅しましたが、予定時間を一時間半オーバーし嫁に怒られ、尺ヤマメの余韻は綺麗さっぱり消えましたとさ。笑


それと余談ですが、私の釣友である、エキスパートアングラーのおまつさん。
彼は今年も素晴らし過ぎるくらいの釣りをしているのですが・・・。
彼の釣果を聞くと、大抵の方は「もってる人なんだね」もしくは「誰も入れないような秘密の川がある」と言うんです。

ところがどっこい、彼は大勢のアングラーが入るような激戦河川でも普通に凄いの釣ります。笑


あまりに凄い釣果に妬まれたりもしましたが・・・、私はこう思うんです。


おまつさんの釣果を聞く度に、可能性は沢山あるんだなって。
羨ましい気持ちが無いといえば嘘になりますが、私は彼の釣果を聞く度にワクワクして嬉しくなってしまいます。
まだまだ川に可能性は眠っている。
その可能性を引き出せないなら、引き出せるようになればいい。


そう思って川と向き合っていこう、改めてそう思ったのでした。



次回更新は、釣行記とI's wood work'sの製品の詳細を紹介し、今後の動きについても少し書こうかと思っています。
それでは。



追記:タイトルに増水の傷跡とか書いておいて、その事には一切触れてませんでした。笑
簡単に言えば、土砂でポイントが浅くなったり地盤が緩んでいる場所も多々ありましたって話です。笑
この時は水位が高くて何とかなったけど、渇水になったらポイントが浅くなった場所が目立ってくるだろうなぁ・・・という話でした。笑








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この記事へのコメント
ナイス釣果ですね☆
久しぶりにナチュラムのホームから何気なく色々な方のブログを
見ていたら、結構良い渓魚釣ってるな~と、寝ぼけながら見ていたら
蛍さんのブログでした( ゚∀ ゚)
何時もはお気に入りから蛍さんの所に来るので、
最初は全然気が付きませんでした・・・
おまつさんの名前で気がつきました(>_<)
尺くらいのヤマメって実際の迫力を写真で
しっかり存在感撮るの難しいですよね・・・
僕も帰って来て写真チェックしていてがっかりした事が有ります(;_;)
Posted by TATSUJIN  Co.,LtdTATSUJIN  Co.,Ltd at 2013年07月22日 06:34
そちらは、だいぶ降ったみたいですね。
川は、大変な事になってると思います。

本当に綺麗なヤマメです。
婚姻色では、ないみたいですね。
Posted by 山猿 at 2013年07月22日 08:16
こんばんは!

沢のヤマメは特徴的ですね。
ブロ友さんがイワナのような黒っぽいヤマメを釣ったときは驚きました。

捕食する昆虫の色素が影響しているのではないかと、私の釣りの師匠が言ってました。蛍さんの見解と似ていますね。

個性的なヤマメを釣ってみたいです。
Posted by freetime at 2013年07月22日 21:10
素晴らしい水量に 素晴らしいヤマメ(^_^)/

こちら三重県...ド渇水(~_~;)!!! 同じ日本ここまで違うもんスかねぇ~

あぁ~羨ましいッす^_^;
Posted by kaz13kaz13 at 2013年07月22日 21:47
UXLがぁぁぁぁ(涙)

残念でしたね。
でも穂先替えて魚獲るあたり流石です。

最近高活性ですね。
夕方Sに行こうかな~^^
Posted by たーきーたーきー at 2013年07月23日 11:18
ぎゃあああボッキンですか(><)
マジで泣けますよそれ・・・

でもちゃんと良いヤマメさんが出てるのがまたすごい!!
紅ヤマメや縦長パーマークの個性あふれるお魚さん達は最高ですね!!
Posted by ikkiikki at 2013年07月23日 21:25
この前はおつかれさまでした☆

なんだこの、むずがゆい褒め言葉の数々(笑)
素直にうれしいですが、自分の理想とはかけ離れているので、キャストはまだまだ満足できませんよ(笑)

もっと思いどおりに、やれると、さらに面白い釣りが待っている気がします☆
また次回の釣行、楽しみにしています☆
Posted by Qu−maQu−ma at 2013年07月24日 00:00
某王子「(竿が折れて)もうだめだ...おしまいだぁ...。」


雨の半分もこっちに分けてほしいです(苦笑)

近くの養老川じゃ、水が少なく最下流堰堤から水が流れないので堰堤から上は水が緑色ですよw

千葉は渓魚が唯一苦手ジャンルらしくあんまり盛んではないようです。

まだ、こちらでは竿出せてないですがお盆の帰省はがんばりますよ~。
Posted by RALF at 2013年07月29日 15:19
いつもキレイな魚たち!お見事です!

最近初めてウッドルアーを使ってみたら、
有機的?な動きに感動しました!
I's wood work'sの記事も楽しみにしてます♪
Posted by ボンボン at 2013年07月30日 21:39
ジムニーだからと言って急ぐと車の中がねえ。ご愁傷さまです。
私は去年オーダーしたULがまだ出来上がらず。でもULXとULはアクションの味付けがかなり違うので、どうなりますか。
今シーズンに間に合うのかなあ(笑)
Posted by tom at 2013年07月30日 23:35
>> TATSUJIN  Co.,Ltd さん

この日は水量も多く、水飛沫が飛んできたり魚が波で動いたりと、中々良い写真が撮れませんでした。笑

さすがおまつさん、名が知られていますね。笑
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 15:30
>>山猿さん

こちらは7月中旬~現在まで中々水量が多すぎて困る場面もありましたが、だいぶ落ち着いてきた感じです。

魚の個性を自分なりに分析するのも楽しいです。
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 15:34
>>freetimeさん

沢のヤマメやイワナが個性的なのは、必然的に縄張り争いが激しくなる事に理由があります。

その沢に昆虫や川虫が豊富でない場合は、その他の生き物を捕食する。
その捕食している生き物によって体色の出方が変わる場合もあるようです。

渓流魚は追求すればするほど面白い魚です。
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 15:58
>>kaz13さん

どちらもメリットデメリットはありますが、魚にとっては水があるにこしたことはないですよね。笑

ですが、こちらは降りすぎて困っています。笑
土砂を含む濁流が流れ、川のポイントは埋まって魚の付き場が今年も減りました。

丁度良い感じって最近ないですよね。。。
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 16:03
>>たーきーさん

ロッドが2種類あって助かりました。笑
ULXもう1本買おうか考えてます。

穂先変えても何とかなりましたね。笑

そろそろいい加減晴れ空の下で釣りしたいかも。笑
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 16:11
>>ikkiさん

ギャァァァァァァ!っていうか・・・

あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って感じでした。笑

竿をボッキリ折るのは初体験ですが、こんなにショックなんですね。笑


自分のサオは幾度となく折れた事はありますが・・・。
飲みすぎた時とかね。笑
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 16:53
>>Qu-maさん

お疲れ様でした!

自分も理想とかけ離れたうんこキャストなので、日々腕を磨いてきたいと思います。笑

次はもっと楽しい釣りにしましょう^^
楽しみにしてます!
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 16:56
>>RALFさん

ホント、もうおしまいだと思いましたね。笑

雨半分分けれるなら分けたいくらいです。笑
そういえば千葉県のアングラーさんって少ないような気がします。

こちらに帰省の際は、是非渓魚も狙ってみてください^^
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 17:00
>>ボンさん

ありがとうございます。

ウッド製のルアーにしか出せないレスポンスの高い動きが魅力ですよね。
I's wood work'sのルアーも、素晴らしい動きしますよ!

記事更新しましたので、是非読んでください!
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 17:03
>>tomさん

いつどこにああいった段差が潜んでいるか判らない。
最新の注意をはらって林道を走る。

と言うことを今回勉強しました。
高い授業料でした。笑


UL→ULXだと感動しますが、ULX→ULだと物足りなく感じるかもしれませんね。
気長に待ちましょう。笑
Posted by 蛍 at 2013年07月31日 17:06
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